「アーユルヴェーダ」の歴史

「世界で最初の医学体系」の歴史をたどる

インドでは政府が認めた医学体系

中世のころすでにアーユルヴェーダは現代医学とほぼ同じ、内科学、小児学、精神科学、耳鼻咽喉科・眼科学、外科学、毒物学、長生学、強精学の8つに分類されていました。なかでも、長生学と強精学に関する研究が群を抜いており、アーユルヴェーダが「不老長寿学」と呼ばれるのは、こんなところにも理由があります。

外科的技術も驚異的なレベルにあり、腫瘍切除といった手術は現代医学の技術と変わらないほどだったといいます。しかし、ブッダの時代から外科的技術の衰退が始まり、その代わりハーブを使った薬物治療が中心の医学が発達することになります。大英帝国の侵略により壊滅的な被害を受けるものの、独立後はインドやバングラデシュでアーユルヴェーダの専門大学が設立され、復興に力を入れるようになりました。現在、インド国内にはアーユルヴェーダの大学が190以上存在し、毎年7,000名以上の卒業生と約700名の研究者を輩出しています。

すでに60年以上前から、アーユルヴェーダはインド政府により独立した医療体系として認められています。インドにおけるアーユルヴェーダの教育と訓練において細かな規定を設けた『Minimum Education in Indian Medicine』のカリキュラムによると、アーユルヴェーダの医師になるには54カ月(4.5年)にわたる2820時間と理論と780時間の実習および研修が必須とされます。さらにその後、1年間の研修期間を経て『Bachelor of Ayuruvedic Medecine and Surgery(BAMS)』の称号が与えられます。2001年現在、インドにおけるアーユルヴェーダの開業医は611,413名、病院は26,032あり、アーユルヴェーダ薬の製造業者は約8,500社あります。

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